自分以外の他人を優先する「他人中心主義」という考え方

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こんにちは、はさみちゃん✂️です。

今回は「他人中心主義」という考え方についてお話ししたいと思います。

「自己中」は聞いたことあるけど、「他人中心主義」は聞いたことないって?

それもそのはず、私が勝手に名付けました。(笑)

しかし、ネットで検索してみると言葉は違えど似たような言葉がたくさん出てきたので、私と同じように悩んでる人もいるんだな、と実感しました。

徹底的に「他人中心主義」で生きてきた結果、生き辛くなった私の経験を踏まえ、「他人中心主義」の考え方やメリット、デメリット、改善方法などをお伝えしようと思います。

「他人中心主義」な人の特徴

私が考える「他人中心主義」は人生の軸のほとんど全てを自分以外の他人に委ねていることを指します。

ここでは、親や先生、恋人、上司、世間、ルールなどのことを「他人」とまとめて呼ぶことにします。

自己中心的な考え方と対極に位置する他人中心主義の考え方。

何かを判断する際に以下のことを再重要視していませんか。

・褒めてもらえるか

・迷惑をかけないか

・よい評価をもらえるか

・困らせないか

・笑顔でいてもらえるか

・社会からはみでないか

このように「他人中心主義」の人は自分よりも相手の気持ちや考えを尊重して動くことが特徴です。

「他人中心主義」のメリット、デメリット

「他人中心主義」にもメリットとデメリットがあります。

「他人中心主義」のメリット

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優等生に見られる、真面目と評価されやすい

学校で考えるとわかりやすいと思います。

先生に言われたルールや先生に好かれる行為を軸に行動すれば「優等生」になれます。

優等生を極めていくと、先生の細かな反応から察することができるようになり、例え多少勉強ができなくても、授業中の態度やノートのキレイさ、日常生活での良い行動などにより評価が上がりやすく、学生にとっては大きなメリットになります。

周囲に気を使える

「他人中心主義」の人は他人の顔色や様子をよく見ています。そのため、複数人で話していても、空気感や顔色などを察し、行動・発言することができます。

優しいと評価されやすく、嫌われにくい

周囲の様子に合わせて判断するため、相手を尊重した行動ができます。また、尖った意見や空気の読めない発言をせずに周囲から嫌われることが少なくて済みます。

例えば、周囲と違う感想を持っても、周囲に合わせることで「空気の読める人」になることができます。

抵抗なく周囲の意見を取り入れるができる

重要な選択を迫られる場面でも周囲の顔色や意見を窺いながら選択します。そのため無限にある選択肢の中からいくつかに絞って検討することができます。また、色々な状況を踏まえて選択するため、現実な選択肢を選びやすい傾向にあります。

例えば進路選択の際にも、「親に大学は出ておけ、と言われたから」「周りのみんなが都内の大学進学を志望しているから」「先生から勧められた就職先に採用されたから」など、自発的に考えなくても周囲の様子から大筋の方向性を絞ることができます。

過干渉な他人が周囲にいた方は、上記以上に他人の意見を聞きながら過ごしてきたかもしれません。

「他人中心主義」のデメリット

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自分の考えがわからない

他人の意見や考えを根拠に過ごしてきた人は、他人に依存しているため自分の考え方を言えない傾向にあります。

また、幼少期から「他人中心主義」で過ごしていると、自分の考えが全くわからない状態に陥る場合もあります。

他人の意見を聞かないと決断ができない

親の意見に従って過ごしてきた「良い子」も、独り立ちすると全てのことを自分で決めなければいけなくなります。

しかし、これまで自分で決断したことがないため、誰かに相談せずに自分だけで何かを決断することが難しくなります。

自分の決断に自信が持てず、責任の取り方もわからないため、ネットなどで調べ尽くすなど、終始不安な気持ちで過ごすことになります。

好かれづらい

「真面目」「優しい」という評価を受けやすいことは上記でメリットとして説明しました。

その一方で、「融通の利かない人」「ルールばかりでつまらない人」と思われやすい傾向にあります。

自分の本心を語らない(語れない)ため、「何を考えているかよくわからない」と思われることもあります。

また、社会人になって先生や親から一人立ちした後に、気軽に悩みを相談できる友人がいない、などの悩みを抱えやすい傾向にあります。

ここまで、メリット、デメリットをいくつか挙げました。

これらをみていて気がつくことは「メリットは学生時代に多く、デメリットは社会人に多い」ということです。

学生時代は「他人中心主義」で過ごしてきて、社会人になってからあまりにも自分で決めなければいけないことが多く困惑した方も多いのではないでしょうか。

「他人中心主義」の人が多い理由

ではこうした「他人中心主義」の考え方はどのような環境で生まれるのでしょうか。

人それぞれと言ってしまえばその通りですが、結論からお伝えするとこれまでの経験から生まれた処世術・ライフハックが「他人中心主義」になったのだと思います。

思いつく例を挙げながら、幼少期から遡ってみていきましょう。

幼少期から小学校低学年頃

幼稚園頃から集団行動を学び始めるため、大人が管理しやすいように様々なルールの中で生活することになります。

その集団生活の中でルールを守りたくさん褒められる、もしくはルールを破りひどく叱られる経験が「他人中心主義」に深く関係していると考えられます。

特に小さい頃は身近な大人が社会のルールになります。もし見捨てられたら、自分1人では生きていけないからです。

ルールを守って大勢の大人から褒められた経験があると、その後も基本的にはきっちりとルールを守ろうとします。

例え暗黙の了解で許されているようなグレーゾーンでも厳しく罰しようとします。

それは、かつて自分が褒められた経験を基に行動していることが多いと思います。

小学校高学年〜高校生頃まで

もう少し年齢が上がると、今度はクラスメイトに馴染むことがこの世の全てになります。

学校に行きたくないというと親を困らせてしまうため、学校が安心できる場所になるように、自分の感情を殺してでも友達になれそうな人に合わせて行動します。

特にいじめられた経験があると、その考えは顕著になると思います。

毎日通わざるを得ない学校で仲間はずれにされることは、それまで持っていた自分の考えや価値観を簡単に全て捨ててしまうほど辛く、苦しいことです。

このように、学生時代は生き方の選択肢が少ない環境下です。

そんな学生時代を生き抜くための処世術として「他人中心主義」の考え方を身につけた人が多いと思います。

「他人中心主義」と「自分らしさ」のバランスをとる

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「他人中心主義のメリットは学生時代に多く、デメリットは社会人に多い」

「学生時代に処世術として他人中心主義の考えを身につけた人が多い」

ということを述べてきました。

生きるための術だった考え方が社会人になると生きづらさに変わる。

なんだかとても理不尽な話です。

ただ、そのことに気がつくのは社会人になってからですので、自分では防ぎようがないですし、いつまでも過去を嘆いても仕方ありません。

少しでもこれからを生きやすくするために、「他人中心主義」の良い部分は残しつつ、「自分らしさ」とバランスを取りながらうまく付き合っていく必要があります。

私自身まだ「他人中心主義」とうまく付き合いきれてはいませんが、ここまで私が試して効果的だったことをいくつか紹介します。

ロールモデルを作る

自分の身の回りに尊敬できる考え方を持つ人はいませんか?友達でも先生でもインフルエンサーでも構いません。

そうした人たちを観察して、素敵だなと思える人の考え方や行動、表情を真似してみる、というのも一つです。

私はX(旧Twitter)でたくさんの尊敬できる方をフォローしています。また、YouTubeでも同様です。私の場合は1人に絞るのではなく、それぞれの要素を吸収するような気持ちで毎日拝見しています。

実在の人物ではなくても構いませんが、実在の人物の方がその人の色々な側面を見られるため、おすすめです。

日記をつけて振り返る

自分の意見が全くわからない、という人には特におすすめです。

かくいう私も、実は食事の感想も持てないほどの「他人中心主義」でした。周囲が美味しいと言えば美味しい、イマイチといえばイマイチ。

そんな時に、このままではいけないと思い、まず始めたのが日記です。

どんな1日だったかを振り返ります。初めのうちは「出来事」「感情一文(よかった、嬉しかった、悲しかった)」というところから始まりました。次第になぜ嬉しかったのか、次にどうしたら良いか、そこから学べたことは何か、明日の自分へのアドバイス等、もう一歩深く推敲し、言語化できるようになりました。

このように、表面的な感情の裏には何か理由があるはずです。ただ、過去の私は他人に合わせすぎて具体的な出来事は言語化できても、出来事をじっくり味わい、学んだことを明日に反映させることができていませんでした。

また、自分の体験を通じて内面を言語化できたことにより、色々なことを見える化することができ、判断しやすくなりました。

色々なジャンルの本を読む

上記の(1)と同じように、色々なジャンルの本を読むことにより、色々な人の考え方に触れることができます。私は、本を読んでピンときたことを自分なりの解釈・言葉に書き換えて手帳の隅に書き残しています。

色々な媒体がある中で本をピックアップした理由は、雑音が入りづらいからです。特に「他人中心主義」が染みついている人は、自分がいいなと思った人に対するマイナスの意見を見ると、途端にそれまでの自分の考えが浅はかだといわれたように感じて苦しい感情を抱きやすいと思います。X(旧Twitter)のリプライやYouTubeのコメント欄等が良い例です。

その点、本は他人の評価を気にしながら読む必要がないので、より自分の感性に合った感想が持ちやすいと感じます。

また、読書することにより、語彙力が増えることも大きなメリットです。

語彙力と聞くと難しい言葉を覚えるように聞こえるかもしれませんが、ここでは色々な言い回しを蓄積することを重視しています。

例えば「嬉しい」と「楽しい」では少し違った印象を抱くと思います。正しい意味や使い分けを理解するのも大切ですが、自分の考えを言語化するためには、自分なりの使い分けができることの方がもっと重要になります。

そもそも自分の感情にしっくりとくる言葉が自分の中にないと、出来事を味わったり、意見や気持ちを伝えたりすることができません。

読書を通して、自分の気持ちを正しく表現できる言い回しを蓄積していきましょう。

そしてインプットした言葉をうまく用いて、日記にまとめてアウトプットに挑戦しましょう。

まとめ

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今回は「他人中心主義」についてお話ししました。要約するとポイントは以下の通りです。

・「他人中心主義」=人生の軸のほとんど全てを自分以外の他人に委ねていること。

メリットもデメリットもあるが、社会人になるとデメリットが目立つようになる。

良い部分は残しつつ「自分らしさ」とバランスを保つ必要がある。

「自分らしさ」を持つための方法として①ロールモデルを作る、②日記をつけて振り返る、③色々なジャンルの本を読む、ことが有効。

最初にもお伝えしたとおり、私自身もまだ「他人中心主義」と「自分らしさ」の共存がうまくできておらず、周囲の目が気になって行動に移せないことや、流されてしまうことが多くあります。

これからも色々な方法にチャレンジしながら、生きやすい考え方を身につけていきたいと思います。

みなさんのチャレンジ方法もあればぜひ教えてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

はさみちゃん✂️

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